福岡でラーメンといえば、誰もが知っているとんこつラーメンが定番です。
博多や久留米などが有名ですが、そのほとんどはとんこつと野菜からとった出汁が利いたスープですが、福岡にもとんこつだけでない魚貝をミックスした出汁をとった人気のラーメン店があります。
中華そば郷家というラーメン店です。
福岡県内に3店舗あり、寺塚本店は西鉄天神大牟田線高宮駅から徒歩20分ほどの住宅街の一角にあります。
その他にも、福岡市営地下鉄七隈線天神南駅徒歩1分には天神店、大宰府に近いJR鹿児島本線大野城駅から徒歩10分ほどの九州大学筑紫キャンパス近くに春日店があります。
とりわけ、最も都会にある天神店では、年配の方にも人気があります。
メインは支那そばですが、人気は辛みそネギラーメン。
魚貝だしの醤油ベースではなく、福岡らしく、魚貝出汁のとんこつ醤油といった感じで、見た目は他の博多ラーメンのようにコッテリ系ですが、 食べてみて意外にあっさりして、魚貝の旨みが感じられるスープです。
出汁は豚骨・昆布・かつお節・サバ節・鶏がら・野菜からとっていて、イメージとしては、とんこつ7割、魚貝2割、その他1割といった感じです。
これにネギ油が加わり、ネギの香りがして、食感と味覚と臭覚が楽しめるラーメンに仕上がっています。
また支那そばは、大阿蘇鶏と昆布・椎茸・野菜などからとった、あっさりとした和風だしのラーメンで、どこか昔ながらを感じさせるラーメンです。
具にはチャーシューが2枚と海苔、シナチク、それにちょっと変わっているのがレタスが入っていることで、スープを吸ったレタスのえぐみが着せになるラーメンです。
東日本の支那そばと、大きく違うのは醤油。
九州特有の甘口しょうゆにうまみ成分御三家の昆布としいたけの旨みが利いた新しい感覚のラーメンです。